K.cafe第2回、「家庭教育」カフェを開催しました。

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2015/11/16 「家庭教育」カフェ

「家庭円満じゃなくて、家庭和合?!」というテーマのもと、語り合いました。

今回、対話の種を提供したのはK.cafeスタッフ。現在受講している家庭教育講座で学び、気づいたことを中心に話しが進みました。

「弱い母親」と「強い母親」

子育ての中心は母親であるけれど、その母親には2つのタイプがあるという。「弱い母親」と「強い母親」だ。

まず、「弱い母親」とは、子どもに強く言って厳しく育てるタイプ。「あれはやっちゃダメ、これはダメ」と子どもの前にある障害物を取り除き、行く道を先回りして作っていくタイプ。
実は母親自身の都合を優先し、心を満足させるために子どもとふれ合っている行動をとりやすいという。

一方、「強い母親」とは、子ども自身の力を信じて、どんな困難にも立ち向かっていく子を応援するタイプ。
自分の思いを脇に置いて子を思うゆえに、「してあげたい」ということを我慢して、手を出さずに待つ行動をとっていく。そうして母親自身が精神的にタフになっていくという。
「勉強しなさい」ではなく、今、母親自身が取り組み苦労していること、その中で学んでいることを伝えていく、後ろ姿を見せていく、取り組む手本を見せていくことが子どもとの関係性をよくするポイント。つまり、母親が姿を通して子に感化していく場が家庭の中にはたくさんあるということだ。

「家庭円満」じゃなくて、「家庭和合」とは。

講師を務めたK.cafeスタッフは現在、家庭教育講座を通して学びの途上にある。家庭教育を学ぶことで自分自身の子育てを振り返る機会になったこと、「家庭円満」ではなく、「家庭和合」を実感する現在の心境を赤裸々に語ってくれた。

講師自身は離婚歴がある。30歳の時に結婚、出産を経験。住み慣れた土地を離れ、嫁ぎ先での慣れない環境の中で心のバランスを失ってしまう経験も。自分自身が子どもの頃に、母親から厳しく育てられたことから、自分は子どもに「そうしたくない」と思いながら、自分もまた我が子に対して厳しく接して子育てする日々。心のバランスも崩していたこともあり、厳しさがエスカレート。見かねた元夫の両親から「母親失格」を言い渡され、子を置いて離婚することになったという。家を出された時、舅を恨む心いっぱいだったが、立ち直る過程の中で、現在のご主人と知り合い、再婚し現在に至っている。

そのような経歴を持つ講師が家庭教育に出会い、気づいたことで自分自身が大きく価値観を転換し、自分の心が救われたことがあったという。家庭教育講座で長年、講師を務められたIさんとの会話の中で、離婚に至った状況を振り返った時の気づきだ。
それまで自分は被害者であると思ってきたけれど、元夫や夫の両親がいなければ、かわいい我が子を授かることもなかったのではないか?我が子を授かることができたそのもとをくれた存在である元夫や夫の両親に感謝することが先にあるのではないか?いろんなことがあったけれど、いのちの元に帰ることができたとき、気づきも深まり、心の転換もはかれた瞬間だったという。

さらに家庭教育の勉強が進む中で、過去にあったことに逃げずに向き合い、元夫を否定していたところから肯定できるようになり、さらに自分の母親との関係も振り返ることにつながった。
息子の前で夫の悪口を言うことは、息子自身を否定することと同じであり、息子の心には傷跡を残してしまったが、夫の良さを伝えることによって、息子も心を開いてくれるようになった。
母に対しても、以前はあまりの厳しいしつけであったために、「虐待された」と思ってきたが、当時の母の厳しさの裏側にあった切なさや辛さといった思いに気づくことができた時、母が自分を頼るようになったとも。

過去の不調和から逃げずに正面から向き合い、今現在、目の前の出会いを大切にして、心でふれあって絆を作っていくことで「家庭和合」を実現しているということだった。
様々なことを味わい尽くしたからこそ語れる家庭和合の姿、爽やかな語り口と温かい笑顔が証明しているようだった。

○対話の種をもとに話題に上ったのは、共通の知り合いAさんのこと。

Aさんは、事情があって数年前に家族から離れ、北海道から東京に出てきて一人暮らをしている。人間関係を結ぶのが下手で、いわゆるKYの典型のような人。「どうしても生理的に無理なんだよね」と間合いが近すぎてムリと思っているなどの話になった。

そういうAさんは成育歴には複雑なものを抱えている人でもあった。その複雑な成育歴ゆえに、自殺未遂を何度もしている事は本人から聞いた話だ。自己肯定感が圧倒的に低いために特に女性に対して、「認めてもらいたい」オーラを放っているAさんの姿に、成長する過程で得るべきものを得られなかったことは生きる上で精神的な欠落を抱えることになり、その欠落したものを得るために右往左往することを教えられた。そういう温かい思いやりでふれていくことは難しいこともあるけれど、目の前の人に優しさを発揮できる人間でありたいという気持ちになった今回のカフェの時間でした。

2015/11/16 「家庭教育」カフェ

FROMスタッフ AFTERカフェ

「家庭円満」という言葉はよく聞くけれど「家庭和合」ってどういうことだろうと思いながら、今回はじっくりと私自身が学ぶ機会をもらって嬉しくなった。K.cafeスタッフの赤裸々な話に涙腺が緩みっぱなしだったけど、これまでに聞いたことのある家庭教育以上にわかりやすく心に響くものだった。辛かった体験がオセロの駒がきれいにひっくり返るように、今はありがたいものに変化し、さらに自分のいのちに向き合うことで、充実したいのちの使い方ができることを目の前で証明してくれた。

スタッフ反省会をしていた時にもAさんのことが話題になった。スタッフ同士で語り合いが続き、最終的に理解できたことは、欠落したものを取り戻すことができると人は前に進む勇気が持てるということを改めて感じることができたと同時に、Aさんの人生から自分の人生に引き寄せて学ぶことが、Aさんの人生も私の人生も宝物にする歩みなのだと感じたこと。他人の人生の中に学ぶという姿勢をもっていきたいと感じる一日でした。(M)