5月カフェレポート!「口は災いのもと」って。たしかにそうだわ。

みなさん、こんにちわ。

気づけば5月も後半ですね。毎日、超スピードで過ぎていく感じで五月病もなんのその!皆さんはいかがお過ごしですか?

5月のカフェは歯科衛生士の上野清香先生をお迎えし、「つまづかない・転ばないカフェ」をしました。参加者人数はやや少なめでしたが、その分じっくりと聞くことができました。

今回のカフェのタイトルである「つまづかない・転ばないカフェ」って、一体どんな内容なんだろうと、主催者の私たちもワクワク、楽しみに学びました。学びの一部をご紹介します。

「口は災いのもと」というと、一般的には「言葉が災いを生む」的に理解しているのではないでしょうか?でも、今回の「口は災いのもと」とは、「口呼吸」によってもたらされる様々な健康の不調でした。舌の口腔内のポジションがとても重要であって、口呼吸をしていると舌は口の下の方に落ち込んでしまう。そのことで体調不良を引き起こす。まさに、舌の位置が下がることで、生活が「乱」れるという。逆に言えば、舌が正しいポジションにいれば、口の中は唾液がしっかり出て「活」力が出るというわけ。そして、口の中が乱れると「癌」にもなるという。

昔から、日本や中国の漢字圏はもちろん、世界各国で「いのち」に関わる言葉には「口」が使われるという。まさしく、口はいのちの入り口にあたるところというわけ。万国共通の認識にあるのだなあと関心しきりだった。

そして、今は妊娠中のお母さんの栄養不足で、生まれてきた赤ちゃんの舌が口とくっついていることもあるという。そうすると舌が正しい位置にしまえないので、滑舌が悪い、発音がどもるようになる、コミュニケーションが取れないなどの症状が出てくる。だから、歯科医が早期発見して舌と口がくっついているのを手術で切り離していくという。

ちょっと意外だったのは、飽食の時代なのに、妊婦たるお母さんの栄養不足ということ。聞けば、最近の妊婦さんは妊娠がわかった時点で「マクロビ食」に切り替えるなど、健康志向で取り組んでいる方もいるという。しかし胎内の赤ちゃんにはバランスよく栄養がいきわたらないために先ほどのような舌と口がくっついて生まれてくる赤ちゃんも多いとのこと。

親が過度にダイエット志向であると、それは後でつけを払うようなこともある。心していかないといけないんだなあ。

そしてもう一つの話題は、足の指!ふつう、一般的には赤ちゃんには靴下をはかせて、「寒さ対策をして育てなさい!!」ということが言われるけど、これは赤ちゃんの成長にはマイナスなんだそう。

実は、足裏はとても優秀なセンサーで、寒さや熱さを保つ役割を担っている。内臓を鍛えることにもつながることから2歳くらいまでは靴下を履かせず、センサーを鍛える環境に置いた方がいいという。さらに、靴下を履いてしまうと足指が自由にうごかなくなってしまい、足指がうまく使えないため、「ハイハイ」ができない赤ちゃんが増えているのだそう。これって一見すると、ハイハイできなくてもすぐに立ったからいいじゃない!となりがちだが、赤ちゃんが寝ているところから、<ハイハイ→高ハイ→つかまり立ち>という順序を経るのは、生物が魚類→両生類→哺乳類→類人猿→人間という進化の過程を経ているのと同じだという。だから、ハイハイや高バイがなくすぐに立ちあがったというのは、進化の過程を経ていないわけで、人間としての骨格を作れないことになってしまうというのだ。これは非常にゆゆしきこと、はだし育児の重要性を感じました。

こうやって聞いてみると、いかに私たちの社会では間違った情報がいっぱいなのか、憤りすら感じた。

他にも衝撃的なお話がいくつも。上野先生の講演の続きを聞きたい!!という気持ちにかられ、、時間切れとなりました。

参加者の感想です。

・万人が知るべき内容だと思いました。印象に残ったのは「鼻呼吸」の必要性でした。(ふふさん)

・医療の立場で子育ての間違い、昔の子育ての正しかったことなどを指摘され、経験があること、最近の子育てのことなど参考になった。わかりやすい内容でよかった。知らなかった知識(口・鼻)の働きなどよく理解できた。もっと知りたいと思いました。(H)

・自分の足の形が変でしたのでわかりやすかった。(I)

Closing Dialogue(from スタッフ)

とにかく、先生のお話は衝撃的なことばかり。でも、育児中のママはもちろん、これからママになるかもしれない人、男性ももちろん聞いてほしい。そして、健全な子育てに励んでほしい。そんな気持ちが止まらないカフェでした。(M)

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