6月カフェレポート!恒例の憲法カフェは、女性の味方?!

6月カフェレポート!恒例の憲法カフェは、女性の味方?!

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皆さんこんにちわ。気づけばもう7月!相変わらず時間が経つのが早くて、びっくりしています!遅くなりましたが、6月のカフェ、ちょっと前でしたがレポートアップします!

6月はKcafe恒例の憲法カフェ。種田弁護士と「憲法と女性」のテーマで憲法的視点から見た場合の問題点がどこにあるのか、学びあいました。

まずは、憲法の特長である「立憲主義」「国民主権」といった内容を、コミカルなタッチの絵で描いた紙しばいは毎回発見が・・・。紙しばいに描かれる「悪い王様」とは、今の時代でいえば政治家で、政治家の代表である「安倍晋三・内閣総理大臣」。安倍政権になってじわじわと、憲法改正が現実味を帯びてきて不気味な時代に突入しつつあることを、憲法カフェに参加するたびに感じている。

紙しばいには、憲法の持つ2つのポイントが描かれている。そのポイントとは、

1.誰がしばるのか? →国民が政治家をしばっている。つまり、これが「国民主権」

2.誰がしばられているのか? →政治家がしばられている。つまり、これが「立憲主義」で、「立憲主義」とは憲法に定められていることに立って政治をおこなうことである。

ところが今の日本の状態とは、昨年審議された「安保関連法」が違憲にあるにも関わらず、政権与党が強引に法案を通してしまった。つまり、王様がしばっている縄を勝手に抜け出してしまった状態。立憲主義が崩れてしまったわけである。そして立憲主義という前提が崩されたままほおっておくと、気づいたら戦争まで言ってしまうかもしれない危険な状態であるという。しかも、安倍総理は国民が経済政策に目を向けている間に、しれっと憲法改正をしてしまおうという魂胆が見え隠れする。国民はなめられている。「まさか、そんなところまではいかないでしょ」と思っているかもしれないけど、主権を持っている私たちがきちんと政治家をしばり、監視することを怠れば、あり得ないと思っている状態は本当のことになりかねない。今はとても危険な状態にあるということ。

そう、主権者である私たち国民は、具体的には選挙で私たちに代わって政治を行う代議士を<選ぶ権利>を持っているが、それは同時に<選ぶ責任>を伴っているともいえる。憲法9条を台無しにするような決定をした政治家に対いて、どう責任を発揮するのか。私たちは「王様」である政治家に任せっぱなしにしておくわけにいかない。責任を持っている以上、プロの政治家になる必要はないが、政治に関心を持つことが大事。国民は「パートタイム」で政治参加するべきだという。

憲法の特長をしっかりと理解した上で、今回のテーマである「憲法と女性」の項目に。

日本国憲法には、性別による差別の禁止を謳う条項がいくつかある。結婚、家庭、選挙権といったところだ。

戦前の女性は、一人の人間としての人権は持ちえなくて、「生まれ持った基本的人権」は保障されていなかった。たとえば、「家制度」によって、戸主である父か兄にすべて決定権があり、戸籍を出るかどうかの許可が必要で、結婚の自由がなかったし、家督相続の権利も男子のみだった。さらに選挙権も与えられていなかった状態だった。日本国憲法では、14条に性別による差別の禁止、24条に結婚の自由、44条に参政権を定めている。では「憲法で保障しているから大丈夫」といえば、不十分だという。たとえば、民法では、女性と男性では結婚できる年齢に差がある。女性16歳、男性18歳という規定、女性は身体的に子どもを出産できる年齢として定めていることが推測できる。また、離婚後に再婚できる期間が6ヶ月から100日に改定されたが、科学が進んだ現代ではこの基準自体がナンセンスと思うが、潜在的に女性が子どもが産めるかどうかが基準で考えられている向きが見え隠れする。

他にも国際的に見ると、日本が先進国でありながら女性の社会進出などの面ではとても遅れている、女性差別撤廃の観点から見ると赤点だらけだという。

日本国憲法が施行され、70数年。憲法が保障する権利を有し、どう責任を果たせばいいのかを自覚していくときにきているのだと感じるカフェとなりました。

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Closing Dialogue(from スタッフ)

今回のカフェは、いつも以上にいろんなことを考える機会をもらったように感じます。

女性が潜在的に持っている生きにくさは、憲法が保障している理想・あるべき姿が、現実に機能していない、実現できていないために起きている事が多いのだと感じました。そしてそこには、女性と男性の関係性が根底にあるように理解しました。

これって下手するとジェンダー論になるし、難しさも感じます。でも、「権利」と表裏一体の関係にある「責任」を正しく受け止め、行動することで憲法に掲げられた理想が実現すると捉えるなら、上から目線でなく、人権尊重の立場を理解し、弱者への思いやり、相互扶助など一人ひとりが尊敬、敬愛の心を持って人と出合っていく中に実現するのかなあ。だとしたら、常に語り合い、理解し合うこと、少しずつ譲り合う努力が大事であるなあと感じました。

安倍さんの暴挙によって、憲法が掲げる理想を主権者が本当の意味で自分の手でつかむ機会にしていくことなのだとしたら、声をあげていくこと、学ぶこと、知って語り合うことなど、対話の積み重ねを通して批判だけで終わらず、よりよい世の中を作る努力を続けたいと思いました。実に奥深く、女性だけでなく男性にも加わっていただき議論するとどうなるのか、そういう場を作りたいと思ったカフェでした。