2017年2月カフェは、上野先生の3S<足・食・息>育カフェで「舌好調⁉」

皆さん、こんにちわ。今日は先週の春一番の次に強い春二番が吹き、温かい空気に、乾燥を潤す雨が降ってくれましたね。三寒四温、少しずつ春に向かっているのを感じる季節。このところテレビニュースでは、アメリカ・トランプ大統領がメディア批判、フェイク(ウソ)ニュースのことやら、北朝鮮の金正男の暗殺やら、お騒がせ国際情勢⁉の話題が多くてなんだか騒がしい感じですね。でも今年初めのKcafe、国際情勢に引けを取らない超トップニュース⁉から始まりました。

そう、今回のカフェは昨年2度お越しいただき、大好評だった歯科衛生士の上野清香先生。

昨年は「つまずかない・転ばない」カフェというタイトル。

あれ?「口」のはずなのに、「つまずかない・転ばない」ってどういうことなんだろう?と思っていたら、目がテンどころか、目からウロコ落ちまくり、超絶びっくりなカフェだったのですが、今年のタイトルは、3S「足・食・息」育カフェ

さあ、今回もわからないぞ、これはクイズなのか、試されてるのか、もうついていくしかない!ということで、ワクワクドキドキ、スタートしました。

 

はじまった3Sカフェの冒頭、上野先生から語られたトップニュースが・・・

 「WHOで、日本は世界一、口が臭い民族と認定されている!」

 日本を訪れた7割強の外国人が、「日本人は口が臭かった!」と答えている。

( ^ω^)・・・ えっ。臭いって。私たち日本人は、外国人からそう思われているんだ…????

この「日本人の口が臭い」疑惑、日本人の口はどの程度、臭いのか・・・

日本が定めている悪臭基準の中に入っている「メチルメプカプタン」「硫化水素」。日本人の口からこの悪臭物質が出ているのだそう。

そこで、「メチルメプカプタン」「硫化水素」をググってみました。

・メチルメルカプタンは悪臭防止法による規制物質の一つであり、さらに大気汚染防止法の特定物質になっています。

・硫化水素のニオイは卵の腐った臭い・硫黄の臭いとよく似ています。硫化水素も悪習防止法に基づく特定悪臭物質の一つです。

https://www.anti-ageing.jp/news/d201508310002/より引用)

どうしてこんな有害物質をだしているのか・・ショッキングな話です。こんなこっぱずかしい事実、大概の人は知らない事。そこで歯科医の皆さんは、デンタルIQの低い日本人の啓蒙のため、一見すると「口」とは関係ない、「足」や「食」や「皮膚」の話をしながら、実はすべて「口」に繋がっているという、とても大切で重要なことを伝えてくださっているとのことでした。

ということで、衝撃のトップニュースだけで終わってしまいそうだけど、カフェの中で語られたことのごく一部をご紹介します!!

私たちは日頃、口から食べ物を食べているけれど、細胞は「酸素」を食べている。細胞が”食べる”酸素の量は250L 。これは家庭用風呂釜でいうと40杯500ml PETボトルで2万本。ものすごい量の酸素を使って、体内の細胞をきれいにしているという。

そんなに膨大な量の空気の入れ替えをしていること自体、驚き。そして、本来は、空気の入れ替えを鼻でやっているけれど、口で息をしている人がとても多いという。口で呼吸すると、鼻呼吸の3分の2しか体内に空気を取り込めない。だから、口がポカーンと開いている子どもは、昼間ボーっとして集中力に欠け、勉強にも身が入らない体になってしまうという。さらに就寝している時に口呼吸だと、頭が活性化したままになってしまうため、寝ているけど脳が休まっていない状態になっているという。

”口は消化器であって呼吸器ではない。口で息をするのは緊急事態”というのだ。

口呼吸がいかに体に病を引き起こすのか。花粉症、アレルギー、アトピー皮膚炎、うつ、糖尿病、リュウマチなどのあらゆる疾患。その原因は「上咽頭の慢性炎症」にあるという。

いわゆるのどの奥、上部にある「上咽頭」はリンパの新刈りで、リンパがむき出しになっているところ。口で呼吸していると上咽頭がダイレクトに菌を受けてしまい、炎症を起こしてしまうという。そして上咽頭のリンパが炎症を起こしてしまうと、いわゆる体の第1関門が破られてしまい、他のリンパで病を防ぐことができなくなるというわけ。

江戸時代の医師、貝原益軒が書した養生訓に、”古人曰く「禍(わざわい)は口より出て,病は口より入る」”とある。昔の人々は経験上から、口が消化器であることを分かっていて、それを生活の中で実践していたということなのだ。(養生訓については、ネットで検索するといくつも出てくるので、興味ある方は調べてみると学び多いです)

そして口呼吸から鼻呼吸にすれば解決かといえば、それだけではない。正しい口の使い方、口を使わない時の「舌」の収納場所がとても重要だという。口と鼻の機能が正常に働いてこそ、健康を保つことができるということだった。

お昼も美味しいお弁当をほおばり、午後からはご持参くださった顕微鏡で「お口診断」。自分の口の傾向まで教えてくださった、本当に実の多いカフェでした。たくさんの有益なことを教えてもらいましたが、ご興味がわいた方には、ここから先はぜひ、カフェに足を運んでいただき、一緒に学び合い、語り合いできたらうれしいです。

参加者の声から

・口呼吸とは自分は関係ないと思っていたけれど、舌の本来の位置ができてなくて、舌が低位舌だったことが衝撃だった。低位舌のために、実は完全な鼻呼吸ではなかったり、食いしばりがひどくて肩こりなどを引き起こしていたり、疲れやすかったり寝ても疲れが取れない原因にもつながり、本当に目からウロコだった。(めめ)

・実際に自分の口の中の菌を見たり、いろいろと説明してくださりわかりやすかった(K)

↑この写真は、「お口診断」の映像で8ヶ月の赤ちゃんと一緒に参加してくださったママのお口。

クレータのようなものが白血球。本来であれば口の中にないものだが、赤ちゃんのお世話で数日、睡眠不足だったという。口には体調の変化がすぐに現れるのだという。

Closing Dialogue(from スタッフ)

今回も圧倒的な知識と、どんな質問にも丁寧に答えてくださる上野先生。どこをとっかかりにしてもいいから、すぐに実践しなきゃ、もったいないという気持ちがむくむくと湧いてきたカフェでした。

昔は、生活の中に体の健康を保つことができる、いわば生活の知恵ともいうべきものがたくさんあったと思います。戦後、日本が敗戦から立ち直る過程で加速した欧米化で、切り捨ててきてしまったものが多くあり、特に「食」は顕著です。上野先生の話を聞きながら、「食」とは「口」であり、体の基本は「口」に依るところが大きいのだと実感して、やはり日本人がDNAレベルで蓄えてきた生活の知恵の復活こそが健康寿命を延ばす秘訣なのかなあと感じました。

生活の知恵を得ることって、家庭のお母さんの知恵袋が増えることでもあります。

上野先生のカフェは今年あと2回あり! 4月6日と11月16日開催です。

友達をお誘いしてお越しください。お待ちしています!!