映画「ドリーム」を見てきました!

 こんにちわ!!今日は夏が戻ったように暑いですね。でも、この暑さも今日までとのこと。明日は予想気温が15度とか・・・
体が追いつかない感じですが、風邪を引かないように気をつけたいものです。
 
先日、映画「ドリーム」を観てきました。
ちょっと前にテレビで紹介されてとても興味を引くものだったので、「行ける日がとれたらいいなあ」くらいに思ってたんだけど、たまの休みに主人の買い物に付き合って行った先でちょうど上映していて、お買い物が思いの外早く終わり、「ちょっと❗観れそうじゃん❗」。棚ぼたーということで急遽、映画鑑賞へ。
 
とってもいい映画だったので、ちょこっとネタばらし。いえいえ、私の感動のおすそ分けです!!
 
この映画は、NASAで活躍した三人の黒人女性たちの物語。
他より秀でた優秀な能力を持ちながら、<人種と性別>の二つの差別を受け、彼女らが成功しそうになるたびに壁ができるということがくり返されながらも、有人飛行を成功させるための仕事を果たしていくもの。
映画「ドリーム」のワンシーン
いくつも見所はあったけど、印象的だったのは主人公の一人であるキャサリン。
キャサリンは数字計算の天才。軌道の計算をやりきって、男性の上司から徐々に期待されるようになって目をかけてもらえるようになる。
ところが一日のうち、キャサリンは席をはずしていることがしばしばあった。
ある日、上司はキャサリンに席にいない理由を聞くと、キャサリンはこう言った。
「私が入るトイレがないからです。非白人用のトイレはこの建物の中にはなく、非白人用のトイレがある建物までいかなければなりません。朝から晩まで身を粉にして働いているのだから、一日に数回、トイレに行くことくらい、許してほしい。」(往復すると40分かかる)
恥ずかしいことを話したことをきっかけに、キャサリンはこれまでにうっ積してきた怒りをぶつけるように続けるのだった。
「非白人用のコーヒーポットには誰も触らない。女性はスカートの長さは膝下で、アクセサリーは真珠だけ。私たちの給料ではそんな高価なものは手に入れられない。」目からは大粒の涙が。そして彼女は凛としてその場から立ち去るのだった。
その後、上司のとった行動にも心打たれた。
「非白人用」と書かれたコーヒーポットのシールをはがし、「白人用トイレ」の看板を叩き壊して「これからは誰でも入っていい」と言って、キャサリンの障害物を取り除いたのだ。
こうやって、キャサリンの比類なき素晴らしい力が発揮できるように登用していく男性上司によって、キャサリンは大いに力を発揮する。ところがコンピューターの登場により、彼女の仕事はなくなってしまう。職を失った彼女は引き下がり、自分のポジションでできることをコツコツやり続けていく。それから3年、いよいよ、有人飛行の時がきたが、コンピューターのはじき出した数値に異常が。パイロットは「あの時の彼女の検算が正しければテスト飛行に飛ぼう」再び、キャサリンは呼び出され、テスト飛行の軌道計算をすることに。そして、間違いがないことを伝達。有人飛行が開始され、困難の中でも無事に帰還する。この飛行が後に月面着陸の礎を築くことになっていく。その後、キャサリンは幾多の重要なタスクに登用され、NASAの宇宙開発に貢献したという。
(宇宙飛行士・グレン氏)
 
他の人の女性の物語も見どころ満載だった。
 
私は見終わって、心にエネルギーが充てんされていることを感じました。
この3人の女性たちの挑戦は、二重の差別を受けながらも、その秀でた才能によってその場で必要とされる人材とみなされ、それが二重の差別を超えさせる機会を作ることになっていったものでした。
権利を声高に言っているだけでなく、自分の持てる力を出し惜しみせず、無理難題にも応じることでその誠実な人柄や正確な仕事ぶりを認める人間が出てくる様子には、個々の人権を尊重する勇気ある転換があり、素晴らしかったです。
<ワカレバカワル>オセロの駒のように、鮮やかに変わっていく姿は痛快でもあり、変える側の勇気と柔軟さにも感動するものでした。
美味しいところをネタばらししてしまったけれど、書いたこと以上の面白さがいっぱいの映画。時間を作って見に行くのも、秋の過ごし方の一つになるのでは?