4月カフェレポート・3S「足・食・息」育cafe・PART2~義理人情は情けなし?!~

こんにちわ。2017年も3分の1が過ぎようとしていますね。そして気づけば毎年恒例のGW突入。GWの計画はもうばっちりですか?

わたくし、日頃は仕事三昧なのでGWは家でまったり、DVD鑑賞を計画中。なにを借りてこよっかなあー。とりあえずお笑い系のチョイスになるだろうなー。まず思い浮かんだのは「超高速参勤交代、リターンズ」!1作目を見たら、少ない人数で大名家の威光を取り繕ってるやり方が面白くてねー。でさっそく見ちゃいました!

と、前置きはそこそこに、4月6日に開催した3S「足・食・息」育cafe・PART2。なんとか早くレポート書こうとあせってようやくあげられそうです。相変わらずぶっこみ(あ、少々言葉がすぎてしまいました)いやいや、相変わらず驚きのプレゼンで、納得感が満載の清香先生。今回はなんと「任侠」映画! 「えー、何がどうなってこんなこと?」私の頭の中はグルグル。聞いていた皆さんも「なにー」って感じだったんじゃないでしょうか?というわけで、レポート、ちょっとだけ書いちゃいます。(心の叫び:遅くなっちゃってごめんなさいね。実はしばらく歯茎にて何か所もできた口内炎が痛くて、リンパも腫れてたので書けずにいまして・・・)

では、さっそく3S講座PART2、再現です!

〇まずは「息・食」育から

今年のカフェはシリーズもので、今回は2回目。最初に前回のふりかえりをしてくださいました。そう、前回は「口呼吸」の危険性を語っていただきましたね。

 本来、呼吸は鼻でするもの。空気は鼻の上部を通っているが、鼻の周囲にはたくさんの毛細血管があって、呼吸によって体内に入ってくる空気の温度調整をしているという。外気温がマイナス30度の空気が、鼻を通って27度くらいまでに温度調整できるっていう、鼻にはすごい機能が備わっている。そして冷気は鼻の上部を通ることで頭を冷やしている。<頭寒足熱>、まさに鼻呼吸が頭を冷やす役割を果たしている。ところが口で呼吸していると、頭を冷やすことができないため、口が開いている子はなんとなくボンヤリしているというわけ。頭がしゃっきりせず、やる気も起きない体になっている。そして口呼吸をすることで、鼻の裏にある<上咽頭>が炎症を起こしてしまい、これが病巣疾患のはじまりになってしまうという。上咽頭はリンパの新刈り。ここがやられてしまうことで体の防御機能が働かなくなって、家系の弱いところの病気が出てくるという。「口は災いのもとならぬ、口は患いのもと!!」だなあと思ったし、こんな大事なこと、ちょっと子育てしてるお母さんに伝えなきゃ!って思った前回でした。と、前回の振返りですでにエンジンフル回転で、本題に突入。

Q1.「頭が良くなり身体が喜んで心が豊かになる食べ物なあに?」なんだと思いますか?

<頭・喜・豊>に共通するのは<豆>。豆は昔から「よくかんで食べなさい」と言われてきた食べ物。かむことで唾液が出て消化吸収によく、さらに脳が刺激されて頭が活性化するとってもいい食べ物というわけ。人生最初の10代の頃は、脳を活性化して頭を鍛える時期で、人生の半ばをすぎた50代以降は、認知機能の衰えを避けたい時期に入るので、「口」は脳の刺激を助ける役割を担っているといえる。20~40代は恋愛、結婚、出産などのライフイベントがいっぱいで刺激多い時期、それこそ体を動かすエネルギー源として「食」が大事で、口が消化器として大いに働く時期ともいえる。人生を豊かに過ごすには「口」を育てることはとても重要になる。「口」を育てるとは食べる力をつけるということになるが、食べるには「吸う」力を育てないと食べる力は育たない。赤ちゃんがお母さんからおっぱいをもらって成長する過程で、おっぱいをきちんと吸えないと、身体的な成長にひずみが出てくる。「ラッチオン」とは、おっぱいのふくませ方のことをいうが、これがきちんとできてないと、その後の離乳食、自分で咀嚼して食べるということができない子になってしまう。だから、赤ちゃんの時のおっぱいを飲むところから、お母さんが正しい知識を持っていることがいかに重要か、考えれば一目瞭然となる。

 咀嚼についていえば、「一口30回」とはよく聞くことだが、これにもきちんとした理由がある。咀嚼をすると口には唾液が出てくるが、唾液には殺菌効果や消化吸収を助ける働きがある。さらに化学物質を分解して無害化する力まであるという。かむことで唾液の持つ力をフルに活用していることになるわけで、まさしく「口」が消化器として働いているということになる。

Q2.「こ食」の中に入る漢字。どのくらい入れることができますか?

「孤・粉・濃・個・固」・・・今の家庭では「こ食」になっていることが多いのではないか。少年院に入っている少年たちを調べると歯の少ない子どもが多いという。「こ食」で夜も一人で寝ている子が多い。一人で食事をしている時、「食」は食べていても「満足感」「満腹感」は得られていない。ながら食べや「こ食」は脳を刺激しないため、食べたことを認識しないが、コミュニケーションは「食べる」「満腹」を得られるという。家族でコミュニケーションをとりながら食べることの重要性が垣間見える。

今、西日本では「お弁当の日」が広がっている。食材を買うところから作るまでをやると「感謝」の心が湧いてくるという。「食」で何を教えていくのか、親の果たす役割の重要性をかみしめざるを得ない。

〇さらに、講座は「足」育へ!

「歯並びは足から」歯医者には老若男女問わず、歯医者に行くというところから歯科で足を診るようになったという。定期検診の歯科では最近、「認知症」チェックが始まっているという。予約を入れたのに来ない、病院の場所がわからない、つまずくようになっている・・・・定期的に通ってくるから、認知症の予兆が見えやすいという。寝たきりにならないために足を診るが、実は足のトラブルは胎児、赤ちゃんの時から始まっている。赤ちゃんが生まれてくると、周りにいる大人たちはなんでも早いことがいいことだと思っているが、体の機能が育つ観点から見ると、早いことは必ずしもいいとは言えない。赤ちゃんが歩くようになるまでの一年くらいの間で、太古の昔、人間が新化した歴史<魚から爬虫類になり、サル>の順番を通ってくる。この順番をすっ飛ばすと人間になれない!!ことになる。今、足のトラブルで歩けない子どもが多いのも、赤ちゃんの時期に、<寝返り、ハイハイ、つかまり立ち>といった順番が飛んでしまった状態といえる。フットケアの重要性をひしひしと感じるところだ。

この写真は、足トラブルの診断中

<親指の浮指>、<小指が寝指>、<内反小趾>、<外反母趾>、<かくれかがみ指(ハンマートゥ)>ざっと5つのトラブルがある。足のトラブルを放置しておけば、将来寝たきりになる可能性はかなり高くなること必至。

では、足のトラブルを解消するためにどうしたらいいのか。上野先生は、靴の選び方、靴下の選び方、日頃のケアが大事と力説する。

  

そして足指でも<小指>はとても重要な役割を担っている。体のバランス機能を司っており、小指のポジションが整ってくると体のポジションも正しい位置に戻ってくるという。

よく任侠映画で「小指」を詰めるシーンがあるが、あれは「今回のチョンボはで小指でまけてやる!」ということじゃなく、「小指こそ再起不能にする決定打!」相手が使い物にならないようにする容赦ないシーンというわけ。小指をバカにしちゃいかんのだ!

杖なしで歩けるようになったおばあちゃん、ひどい巻き爪が改善したドックトレーナーの方、口が開きっぱなしでよだれかけがすぐに濡れてしまっていた2歳児の事例など、フットケアをして体が改善することを証明してもらい、終始驚きと、参加した皆さん一人ひとりが、「自分の足はどうか?!」が気になる時間となりました。

生涯とおして「歩く・食べる」ことができるって、本当に幸せなことであって、その基本的な力を維持していくための努力は日頃からやっていって無駄なし!と感じました。

参加者の声をご紹介します。

・印象に残ったこと。「舌や唾液」のこと、ストレスチェック、子どもや若い方の現状(KURUMI)

・赤ちゃんの成長について、口腔について、知らない事ばかりでしたので、大変勉強になりました。足(外反母趾)の治し方を教えていただき感謝です!今日からやってみます。(Y.M)

 清香先生、この後、唾液で判定するストレスチェックまでしてくださいました。こんなに全力で、参加者に尽くしてくれる講師さん、そうはいません。少しでも多くの方にカフェに来てもらいたい、そのためにもっともっと声かけしようと思ったカフェとなりました。

Closing Dialogue(from スタッフ)

毎回、全力投球の清香先生。実は今回、花粉の時期で肋骨を骨折しコルセットをしながらの講座でした。

それでも自分の体をかばうことなく、体を使い、言葉を駆使し、写真を見せながら、足の重要性、口と鼻の機能、食の大切さを伝えてくださったこと、どんなに言葉を尽くしても感謝しきれません。

いつもレポートを書きながら、「全部書いたら聞きに来なくて済むから、カフェに来てもらえなくなるんじゃないか・・」とか、「全部書いちゃったら、それこそ、清香先生に失礼じゃないか」とかいろんなことがよぎります。でも、こうやって講座が終わった後、文字にする形であっても、本当に有益で大切なことを伝えていく努力の方が大事なんじゃないか、その思いで書くならば、許してもらえるんじゃないか…と思い直して、こうやって二度目の講座を開くのです。もちろんライブで聞く以上の力はないけれど、一人でも多くの方に知ってもらえるならばこれ以上のことはないと念じつつ、筆をおきたいと思います。

ちなみに、私の娘は春休みということもあって、カフェ店員として参加しましたが、「百聞は一見に如かず」。彼女は足の重要性を理解し、週末は「ゆびのばソックス」を履く生活を送っています。自分の体を自分でメンテナンスすることがいかに大切か、理解してもらえたこと、親としては本当に嬉しい限りです。私も将来の健康寿命を維持できるように<息・食・足>育に取り組んでいこうと思っています。

次回は11月16日。多くの方に来ていただけますように、地道な声かけ、がんばっていこうっと!