映画「いのちのはじまり」見てきました!

こんにちわ。梅雨真っただ中、いかがお過ごしですか?

先週はフリーアナウンサーの小林麻央さんが34歳という若さで逝去されました。日本人の誰もが真央さんがガンを克服することを願い、応援していましたよね。昨年、開設されたブログ「.kokoro」では、真央さんの飾らぬ本音、母としての思い、病と闘う中での葛藤、いろんな気持ちを吐露され、同じ病を患っている人に希望を与え、常に優しさと明るさを発し続けていらっしゃいました。海老蔵さんの献身的な看護も本当に胸を打つものでした。さらに海老蔵さん家族の絆の深さ、夫婦愛、どれもみな、今もって学ぶことが多くあります。これから幼い子どもさんたちが経験していく試練は大きいものかもしれませんが、きっとかわいそうな子たちなのではなく、試練を乗り越えて自分らしく生かされ、生きていくチャレンジをするのだと信じ、変わらずに応援していきたいなあという気持ちを持ちました。いのちの尊さ、重さ、ただ一度きりしかないいのちをどう使っていくのか、改めて向き合う時間をいただいたように思います。心からご冥福をお祈り申し上げます。

25日、渋谷シアターコクーンでは、ABKAIの自主公演の千穐楽が行われている頃、私は映画「いのちのはじまり」を見ていました。

この映画、ちょうど1か月ほど前にFacebookで広告で見て「公開したら行ってみよう!!」と思っていたもの。「いのちのはじまり」というタイトルが気になったのと、お父さんが笑顔で赤ちゃんのおむつを交換している写真が印象的で興味を引かれました。

6月24日から渋谷UPLINKで公開スタートしました。

ブラジル人の女性監督の作品である「いのちのはじまり」は、赤ちゃんを水中で出産、取り上げるシーンから始まって、赤ちゃんの成長過程で大人の果たす役割、中でも母親の果たす役割の大きさについて、脳科学の見地からの証明であるとか、様々な分野の専門家たちが証言するドキュメンタリー。従来、赤ちゃんは理性がなく、知性も未熟な存在と見られていたのは全くの誤解であり、むしろ赤ちゃんは全身が受像機のように様々な事を学びつくしているという。未熟なまま生まれてきた赤ちゃんの脳は、主に母親から愛情を注がれることで分泌されるオキシトシンが脳の中の配線、いわゆるシナプスをつなぐ重要な役割を果たしているという。もうそれだけでもすごいと思ってしまいますが、映画の中では様々な見地から子どもを育てるのは保護者だけに委ねられることでなく、地域全体、社会全体で育てることを提唱していました。

随所に出てくる、赤ちゃんや子どもたちのコメント、表情、ママとのふれあい、パパの奮闘する姿、経済的に厳しい現実に向き合いながら子育てする様子、親のいない子どもたち・・・・夢や希望だけを金科玉条に並べることなく、現実に目を向け、その上でこれからの未来のためにできることは何かを模索している、余韻の残る映画でした。

子どもたちって、私たちの未来であり希望。わたしたち大人は、子どもたちが笑顔で遊びながら学ぶ環境になれているのかな・・・と、ふと思いが至りました。いろんな境遇にいるママと子どもたちの成長。どんな状況でも健やかに成長してほしい。そのために大人が智恵を絞り、自分のことを少し脇に置いて、子どもの成長を見守っていく。もしそんな譲り合いと思いやりの中で楽しみながら子育てできたら最高ですよね。映画を見ながら、私たちK.cafeが目指していることと重なると思ったのと、自分たちが肌で感じ、何かしていきたいとの願いで小さな行動を起こしてきたことに後押しをいただいたようで、対話の場を作り続けようと気持ちを新たにしたのでした。

 映画のあとはトークショー。坪谷ニュウェル郁子氏のテンポいいトークはおもしろさ満載でした。坪谷氏が教育活動に従事するようになった原点。それは自分の姉のところに生まれた甥が先天性の病を抱え、一人ではいろんなことを満足にできない体であったこと。「東京インターナショナルスクール」を設立して「自律」した人間を育てることを挑戦して来られたそう。現在は文科省のプロジェクトにも入って改革を推進しているとのこと。

今の日本にも多くの問題点がある。教育費が先進国の中で日本だけが下がっている現状、6人に1人が貧困にあるという状況。問題山積であることを認識しました。

子どもは未来。未来への投資をすれば、その効果は7倍にもあるという試算も出ている現状。社会全体で育てるという仕組み、考え方を広げていきたいと意気込みを語ってくださいました。

映画とトーク。いい時間を過ごせて満足度が高い休日になったのでした!!

6月24日~渋谷UPLINKにて上映中。トークショーも適宜、開催される模様。ご興味ある方、行ってみてはいかが?

渋谷UPLINK HP http://www.uplink.co.jp/movie/

 

渋谷駅ハチ公口からスクランブル交差点方向を撮った写真。久々の渋谷は混とんとして、先端文化を発信する街って感じ。

外国人が自撮り棒を片手に、スマホで周囲をパチパチ・・渋谷を見て「これぞ日本!」となったら日本人からは異論反論ありそうだけど、いろんなものが混在し、決して染まらずに内側から吹き出ているオリジナリティあふれる街の活気を感じて、元気いただいてきました!